01 / THE SALON
薔薇の応接間
深紅のベルベットと古い肖像画。客人を迎える、館の最初の舞台。
これから迷われる皆様へ。
いつも通り慇懃無礼な執事が帰還した貴方を出迎えてくれる。翠の髪、冷たい虹彩、指の運びからまつ毛の一筋に至るまで寸分違わぬ振る舞いで迷い人を奥へと促した。
「そういえばーーーーそうですよ」
執事の口から似つかわしくないゴシップがまろび出る。耳に挟むか、一笑に付すかは貴方次第。
「それで、いかがいたしましょうか」
もう一度ルールを聞く →それぞれの部屋に、それぞれの秘密。
深紅のベルベットと古い肖像画。客人を迎える、館の最初の舞台。
埃をまとった古書と、鍵のかかった書架。知るべきでない知識もここに。
重いカーテンの隙間から月光が差し込む、静寂に満ちた休息の部屋。
「空が暗いほど、
星は輝くものだ。」
— THE CHRONICLE OF NOCTURNE —